ビートたけし 吉本批判!お笑いとコンプライアンスとお金のアンバランスさ

7月20日の15時から、反社会的勢力からの金銭授受により、謹慎処分を受けていた宮迫博之氏と田村亮氏が、謝罪会見を行いました。

この話題を、TBS系列「新・情報7daysニュースキャスター」で取り上げたところ、生出演していたビートたけし氏が吉本興業を痛烈批判!

一方で、「お笑い」の世界と、時代の流れによる「コンプライアンス」、そしてお金のバランスがものすごく悪い世の中になっていると思い、この記事を書く事にいたしました。

宮迫 謝罪会見でクーデター!吉本興業とのやり取りを引退覚悟で全て暴露!

宮迫博之 事務所解雇後に謝罪会見へ!田村亮も同席!事務所への不満爆発か?

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所属芸人のスキャンダルは、所属事務所の責任!

前述の通り、7月20日(土)のTBS系列「新・情報7daysニュースキャスター」に生出演されたビートたけしさんが、こう発言されました。

「芸人は猿回しの猿。猿回しの猿が人に噛み付いたからって猿にあやまらせちゃダメ、猿回しが謝らなきゃ。」

確かにその通りだと感じました。

どの世界でも同じですが、被雇用者が仕事上の問題を起こした場合、それは雇用者の責任です。

これは世の常。

そう考えれば、今回の闇営業問題、反社会的勢力とのつながりなど、この辺りの問題は全て、所属タレントを管理しきれていなかった事務所=吉本興業の責任であると言えます。

契約書がなくても諾成契約として契約は成立する

こちらは、吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が各メディアのインタビューに応えた時の発言です。

<諾成契約とは?>
当事者双方の合意だけで成立する契約。売買・賃貸借・請負など。
※デジタル大辞泉より

もともと、吉本と所属芸人との間には紙の契約書はなく、「諾成契約という口頭による契約を交わしてきた」と、大崎会長はおっしゃられています。

確かにこの話題が世に出てから、多くの吉本所属の芸人たちが、「契約書を交わした事実はない!」と発言してきました。

また、とても気になるのが・・・

「昔の芸人の中には漢字が読めない人もいて、紙の契約書は存在しなかった」

という理由で、紙の契約書が存在しなかったと言い切っている事。

そもそも、契約書をかわす意味はどこになるのか?

被契約者が漢字が読めなければ、契約書をかわす必要がないのか?

確かに、口頭による双方の合意で、成立する契約があるのも事実ですが、ではその合意の中で、どこまで精緻な契約条件が語られていたのか?この部分が疎かであったがために、「闇営業」という今回のスキャンダルが起きるきっかけが出来ていたのではないか?

大崎会長は、このインタビューの中では今後も契約書を交わすつもりはない!と断言されていますが、今の時代本当にそれで良いのか?

今後の吉本興業のあり方が問われる事態に差し掛かっていると言って良いと思います。

お笑いのアウトプットとコンプライアンスの問題

私の子供の頃、代表的なバラエティ番組には必ずと言って良いほど、ビートたけしさんが出演されていました。

ビートたけしさんのバラエティ番組代表作

古くは、

「俺たちひょうきん族」だったり、

「風雲たけし城」だったり、

「スーパージョッキー」だったりと、

今の時代では完全にコンプライアンス違反に該当するであろう、

・叩く

・爆破

・熱湯

など、人間のマゾ的要素を取り上げながら、企画にしたテレビ番組がたくさんありました。

古き良き時代のバラエティ番組

「やりたい放題」

という言葉がもっとも似合う時代だったと思います。

もちろん、日常生活にこのような状況が紛れ込んできたら、宜しくないような状況がテレビ番組の中で描かれていましたから、人は毎週のバラエティ番組を楽しみにし、腹を抱えて笑ったのだと思います。

もちろん、今ほどインターネットなど普及していませんでしたから、家に帰ってからの娯楽は、テレビが中心。

視聴率の高いテレビ番組には、スポンサーが待ち行列し、今よりも多額の制作費をかけて番組を制作をすることが出来た時代です。

今の時代、「破天荒芸人」といえば、平成ノブシコブシの吉村崇さんが有名ですが、

https://smart-flash.jp/entame/41737より引用

この時代のお笑い芸人は、ほぼ全員破天荒なことをしていたと思います。

しかし、時は

昭和〜平成〜令和となるにつれ、

平成20年代ごろからは、「コンプライアンス」という言葉が声高に叫ばれ、いろいろな「制

約」が生まれてきたのもの事実です。

「コンプライアンス」という名の制約

昔から、「クレーム」は一定数存在していました。

それがここ最近は、クレームが発生するルートが多岐に渡るようになりました。

例えば、テレビ番組に対するクレームが入るルートは、

・テレビ局への直電

・BPO(放送倫理・番組向上機構)からの指摘

・各局の番組審議委員会

・ネット上の書き込み(主にSNS)

と、多岐に渡ります。

しかもクレームは、それぞれが、それぞれの視点で感じたことをクレームとして発言するわけで、その一つ一つに対して向き合っていたらキリがないほど瑣末なものもあったりします。

ただ、テレビ局側は最近の傾向として、出来るだけ「クレームのこない番組作り」を心がけていると思います。

そのため、

・表現の幅が制限される

・発言の幅が制限される

結果、どのバラエティー番組も、似たようなフォーマットになってしまう。

・ひな壇芸人がガヤガヤする番組

・クイズを出演者が解く番組

・何か学びを得られるような仕立ての番組

など、バラエティー番組のフォーマット化が進みました。

すると、これまでほど自分自身を表現出来ない芸人たちも現れてきたと思います。

一方で、お笑い芸人の番組MC化も進んでいます。

本来お笑いで成功しているタレントは、頭の回転が早く、独特の表現力が人気の芸人が多い。

そのトーク力を生かしてMCをする芸人が増えました。

典型が、明石家さんまさんでしょうか。

今回の闇営業問題で謹慎中の、宮迫氏や田村亮氏もそのジャンルに入ると思います。

ただ、これらは本当に、彼らがテレビの中でやりたいと思っている役であったり、企画なのでしょうか?

「俺たちひょうきん族」や「風雲たけし城」を見て育った芸人たちは、今の時代のテレビ番組の中で、

「俺って小さくまとまってしまっているな・・・」

と感じたりしてはいないのでしょうか?

テレビ番組というコンテンツは、公共の電波に乗って各家庭のお茶の間に届けられるため、ある一定の倫理観が必要ではありますが、

「コンプライアンス」という名の「制約」が、視聴率の低下、ネット動画の台頭を促進してしまっているのではないでしょうか。

この「コンプライアンス」に対する対応策をもっともっと考えないと、日本のテレビ業界は、どんどん衰退していってしまうという、厳しい時代に差し掛かっていると感じます。

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お笑い芸人(芸能人)の「お金」の話

売れれば億万長者、売れなければバイトいくつも掛け持ち。
芸能人とはゼロか100かの世界で、そこに大きなロマンがあるのも事実です。

特にお笑い芸人を志す人は、人前に出たがりで、人を笑わせるのが大好き!という根っからの芸人気質の人が多いのも事実です。

一方で、現在は「お笑い芸人養成所」なるものが存在していて、そこで学んだ卒業生が、そのまま養成所を運営している事務所に入るという流れがあります。

「吉本総合芸能学院」通称NSCがその筆頭でしょう。

そんな状況もあり、現在の吉本興業所属の芸人は、約6,000人もいるそうです。

ただ、全員が売れているわけではありません。基本吉本の芸人は成果報酬で給料を受け取り、しかもそのギャラの取り分は、

吉本:芸人=9:1

とも言われています。

すると、駆け出しの芸人は月の給料がほとんどない状態になってしまうわけです。

取り分の問題よりも、所属芸人が多すぎることが大問題

先日、蒼井優さんとの結婚で話題になった、南海キャンディーズの山里亮太さんは、たくさんの仕事を精力的にこなし、今では年収が1億円とも言われています。

ご両親に、キャッシュでマンションを購入した逸話は有名な話。それくらい、吉本所属の芸人で、稼いでいる人は稼いでいるのです。

山ちゃん 年収1億円超えで蒼井優の結婚の決め手!財産?玉の輿?本当の目的が明らかに

山里亮太の年収は? キャバ嬢も絶賛!風俗通いは今後も続く?

ただし、こんな例は6000人の芸人の中ではごく一部の話であり、その大半が仕事すらない状況だったりするのです。

仕事をしなければ、給料は払われない。

生活できない。

闇営業をする。

芸人で成功する前に、人間として生きていかなければならないため、どんな手段であったとしても、ギャラが発生する場に行こうという意識が働いてしまうのは、ある意味仕方がないことなのかもしれません。

雇うからには最低賃金を!

そこで、ビートたけしさんの発言に戻りますが、

「雇うからには最低賃金を払わなきゃダメ!」

これは、ビートたけしさんの以前の事務所である、「オフィス北野」では実際に実行されていたことのようです。

一方、吉本興業はタレントの数が増えすぎてしまったため、そのようなことができない状況であるとも言えます。

であれば、ここもビートたけしさんの言葉を引用しますが、

「最低賃金を払えないなら雇わなければ良い!」

実際、その通りだと思います。

「職業=お笑い芸人」の価値の低下

昭和の時代は、今よりもお笑い芸人の価値が、今よりも高かったと思います。

この価値は、社会的地位とは異なります。
あくまで、テレビ番組のキャストとしての価値です。

危険が伴うロケも、仕事を選ばず受けるお笑い芸人は、テレビ番組の制作側からすれば、ある意味貴重な存在です。

でも今の時代は、そんなロケはほぼ無くなり、これまではお笑い芸人の専売特許だった、危険が伴う番組企画も、女子アナに取って代わられ、生き残れるのはごく一部の芸人だけになってしまいました。

その分、「R−1グランプリ」等のお笑いコンテスト系の番組は増えましたが、ここでも注目を浴びることができるのは、コンテストで上位に進出した芸人のみです。

完全に、バラエティー番組全体の中での需要と供給のバランスが崩れているのです。

そして、その元凶は、

「コンプライアンス」

であり、

「お笑い芸人の給料の低さ」

です。

ここが改善されなければ、本来のお笑い芸人の価値は下がり続ける一方ですし、いずれお笑い芸人を志す若者もいなくなってしまうでしょう。

日本の番組にコンテンツとして、絶対に必要なバラエティ番組。

今回のビートたけしさんによる、吉本興業批判は、ある意味現代のお笑い業界の旧態依然とした体質と、「コンプライアンス」によっていろいろなことが狭められ、苦しくなっている業界全体に対する、警告だったのではないかと考えます。

今回の「闇営業」問題を期に、現状お笑い業界が抱える課題を見つめ直し、解決するためのきっかけとして、とても良い教訓になったのではないでしょうか。

そして、私個人の意見としては、神妙な顔で話す宮迫氏や、涙を流しながら話す田村亮氏ではなく、テンション高く登場し、テレビ番組の視聴者を腹筋が崩壊するほど笑わせる宮迫氏や田村氏出会って欲しい・・・と、心のそこから願います。

明日7月22日の午後、吉本興業の大崎会長が会見を開かれるそうです。

大崎会長は、この会見で何を話されるのか?

今後の吉本興業を占う上で、とても大切な会見になること間違いなしです。

また、この会見に関する記事を、後日投稿させていただく予定です。

最後までお付き合い頂き、誠ありがとうございました。

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